カテゴリ:文学の中のきものたち( 2 )

ーからだで覚えるー

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今日も幸田文さんのご著書Γきもの」から、着付けの参考に
なるところを抜粋させて頂きました。

主人公・るつこさんが、おばあ様から教えて頂いたこと。。。


おばあさんはしきりに、からだで覚えなさい、 といった。

踵(かかと)にさわる感じで、着丈のちょうどよさがわかる。 

ふくらはぎへ纏(まと)いつく感じを覚えれば、裾のしまり具合がわかる。

腰の何処へ紐をわたせば、きりりと軽快に感じるか。どんな強さにしめればいいか。


みんなからだで覚えてしまえ、 という。

おばあ様は、
Γからだにぴったりとしたのが好きな人もいれば、ざくざくに着るのが好みだ、
 という人いるし、気持のよしわるしは、自分でしかわからないものなんだからね。」

だから今ここで根をつめて練習して、一度ではっきり身にこたえておぼえてしまえば、
あとは苦労なく着られる、といって介添され~ るつ子はこつらしいものをおぼろげに
感じとっていた。袖口明をひけばれ襟の線が立ち、袖付をひけば胸のまるみが浮く、


おばあ様はぐいぐい教えこんだ!

着物の脱ぎ方・腰紐・下着などのお話もあり、お勉強になりました。


昔も今も、綺麗にまとうには、努力が必要。。。
(ーからだで覚えるー)

拝読しながら、るつ子さんのなかに、幸田文さんが見たり
知恵者のおばあ様が、幸田文さんに思えたり
文学の世界は面白い。。。


お写真の幸田文さんは、聡明で、粋上品にお見受け致しました‼!




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悪天候が予報され、染物のお稽古が中止に。
丁寧で優雅な所作の、先生にお会い出来るのが
楽しみなんですが、残念なことに・・・。


              衣香(きぬか) 糸賀文音

by kimonokinuka | 2012-05-10 00:09 | 文学の中のきものたち

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文学の中に描かれている“きもの”を、少し覗いてみたく
新しいカテゴリを作ってみました。

小説といえば、井沢満さんのΓゆきの、おと~花嫁の父~」の
きものの部分を微力ながらお手伝いさせて頂きました。
井沢先生の渾身の思いが込められ
たくさんのいやしがちりばめられた、優しいご本です♪♪♪


そのきものたちは、カテゴリΓゆきの、おと~花嫁の父~」におります。
ご興味のある方はお尋ねくださいませ。。。

今日は幸田文さんの小説 Γきもの」の世界を。
明治末期に生まれた主人公・るつ子さんが、祖母から
きものをとおして、たしなみや女性としての生き方を学んでいく。。。
知恵者のおばあ様の存在が素敵でした‼!
  

我儘なお姉さまの着付けのお手伝いをする、るつ子さん

    -細くて長い首へ、衣紋を丸く抜くと華やぐけれど、ふけてみえる。
     ほそくV字型に抜いた衣紋は、清げで若くみえる。
     お召の、横に張り気味の生地は、ゆったり着せれば骨細な姉を
     なおさら華奢に見せ、同じお召も堅く引きつめて着せれば、見る
     からにきかん気の気性者だということがよく現れた。ー


今の時代にも参考になりますよね。。。


るつ子さん、こんな言葉をおばあ様に

     Γねえおばあさん。いくら文句をいって威張っても、着物をきるのに
      手伝ってもらっているようじゃ駄目ね。手伝わされてるあたしの
      手加減ひとつで、お姉さんの格好きまっちゃうもの。着せてもらう
      人より、着せる者のほうがうわ手みたいだわ。」 


きもの生活が多かった時代でも、婚約者とのお出ましの時は
念入りなお支度を。我儘だけど可愛らしいお姉さま。。。


すっきり心地よい幸田文さんの文章に
自分のきものへの思い重ねて、楽しませて頂きました♪♪♪



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      衣香(きぬか) 糸賀文音

by kimonokinuka | 2012-05-03 12:05 | 文学の中のきものたち